ぬくもり通信2019.10.10
あれ?おしっこでてない?猫ちゃんの尿道閉塞の危険性!
こんにちは、まいたけです。
涼しくなって秋になりましたね

今回は「猫の尿道閉塞について」です。
男の子で多い病気になります。
当院でも猫の尿道閉塞の患者さんはかなり多く、毎週1頭、多いときは2頭くることがあります。
・おしっこがでない
・トイレで力んでいる
・トイレに頻繁にいく
・尿漏れ、トイレの失敗
・血尿
・少しずつしかおしっこがでない
・食欲がない
・嘔吐
・元気がない、ぐったりしている
この病気は2、3日様子をみただけで命にかかわります。
さらにこの地域では屋外と屋内を自由に行き来している子が多く、
トイレが外なので発見が遅れてしまいがちです。
元気がないかな…と一晩様子をみただけで、朝方に廊下で亡くなっていたなんてこともあります。
尿道閉塞の原因は、膀胱炎や尿石症などが背景にあります。
炎症ででてきた細胞や結晶、結石が細い尿道につまってしまい
おしっこがでなくなるのです。
女の子にくらべ尿道が長い男の子でおこりやすいです。
おしっこがでなくなると膀胱がパンパンになり、
腎臓に負担がかかり、急性腎不全という状態になり命にかかわるのです。
急性腎不全により、元気がなくなり嘔吐、けいれんなどの神経症状がでことがあります。循環も悪くなり、体温がさがったり、不整脈や心停止を引き起こします。
尿道閉塞は命を救うために、とにかく早く閉塞を解除することが重要になります。
急性腎不全の進行程度によっても回復の早さや救命率が変わります。

飼い主さんのご協力のもと、カテーテル等を用いて一緒に閉塞を解除していきます。
あまりにも暴れてしまう子は鎮静をかけて行うこともあります。
無事に解除ができても油断は禁物なのがこの病気です。
腎臓の悪さによっては点滴をたくさんしても助からないこともあります。
多くの子は、尿道にカテーテルをつなげ、点滴を流して数日の入院が必要になります。
再発しやすいのもこの病気の特徴です。
そのため生活環境の改善やごはんの変更など様々な方向から治療が必要になります。
再発を繰り返してしまう場合は、手術が必要な場合もあります。

尿道閉塞は発見がおくれがちです。
血尿や頻尿が前駆症状としてでていることが多いので、
閉塞する前に膀胱炎治療をおすすめします。
おしっこの様子がおかしければ様子をみずに、早めに来院してくださいね。
ぬくもり通信2019.10.6
療法食を食べている子へ!おやつがでました!!
こんにちは!おなじみのまいたけです!
ぼくもチキンアレルギーとたまごアレルギーが血液検査でわかってから
ドクターズケアの「アミノプロテクトケア」を食べています。
療法食ってお値段も高いし、続けていくのが大変です…。
ぼくはアレルゲンの食材がわかっているので、
その食材がはいっていないおやつを食べることができますが
他の病気で療法食を食べている子やアレルギー検査をしていなくてアレルゲンの食材がわからない子は、おやつに何を食べてよいのか困るところではないでしょうか。
我が愛すべき家族とのスキンシップにおやつはあげたいもの♡
多くの飼い主のみなさまが、そのような悩みをかかえ、
療法食を食べていても、おやつをあげているのではないでしょうか。
実際、アンケート調査での飼い主さんは療法食と関係のない市販のおやつを購入し、与えているとの結果がでています。

そんな中…ロイヤルカナンより療法食トリーツが発売されました!
当院でも取り扱っております!!
尿石症や下部尿路に配慮したおやつです♪
わんちゃん用とねこちゃん用があります。
ほかにも、消化器の療法食を食べている子や
減量フードを食べている子向けのおやつもでています!!

低アレルゲンのおやつです。
加水分解チキン等が使用されており、
アレルゲンになりにくいよう配慮されています。
ヒルズからも低アレルゲントリーツがでています!固いクッキータイプです!
ぼくもこれが大好きです♪

さらにおすすめなのが
ココビッツというココナッツミルク・ココナッツオイルの入った米粉クッキーです。お米アレルギーの子は食べられません。
みなさんに試してもらいたいのがにおいです!!
人間のクッキーのような香ばしいココナッツのかおりがします♡
ぼくの一番のお気に入りおやつです!
欲しくて欲しくていつもおねだりしてしまいます。
アレルギーがある子は皮膚が弱い子が多いので、皮膚や被毛に配慮された成分が入ってしますし、お腹の健康もサポートしてくれるのもうれしいポイントですね♪
猫ちゃんも食べられます!
ただ、嗜好性はわんちゃんよりは落ちてしまうようで、そこが少し残念ですね。


詳しくは病院スタッフにお問合せください!!
今なら10月ハロウィン企画!トリミングorシャンプーのご利用でココビッツの試食をプレゼントしています✿
トリミングやシャンプーもぜひこの機会にご利用ください♬
当院はアレルギー治療中の子が多く、シャンプー療法と食事療法(+程度によってお薬も)によりかゆみ軽減、発毛、毛艶の改善、皮膚の色素沈着の改善が認められています。アレルギー検査(血液検査)も行っていますので、もしお悩みの方はご相談くださいね

ぬくもり通信2019.10.2
おうちでできる健康チェック~パート3
こんにちは~まいたけです!
トリミングのハロウィンキャンペーンがはじまり
「フォトブースがかわいい!」「おやつもかわいい!」
とおほめの言葉をいただき、ぼくもスタッフもみな喜んでおります!
ありがとうございます!!
ご好評につきトリミングDAYのご予約だけでなく、シャンプーのご予約もたくさんいただいております。部分カット(足まわり、おしりまわり、お顔まわりなど)であれば、木・日曜以外でも受付開始になりました。
みなさまのご予約お待ちしております。
さてだいぶ間があいてしまいましたが、
今回はおうちでできる健康チェックに続きです♪

①顔
・左右の口角は同じ高さですか
・左右のまぶたは同じ高さですか
・頬が腫れていませんか
・顔が傾いていませんか
・目のまわり、顎まわりに赤みや脱毛はありませんか
・顔は左右対称ですか。変形はありませんか。
顔全体の項目としては、左右対称かどうかが大切です。例えば顔の神経麻痺があると、左右どちらかの筋肉が緩み、口元が垂れているように見えます。鼻が曲がるなど顔のかたちが変わる場合は、腫瘍や膿瘍ができているかもしれません。目の周りや口まわりの脱毛、かゆみはアレルギーの可能性があります。
②前肢・後肢
・けんけんしたり、片足をあげることはありませんか
・肢をかばっていませんか
・肢をあげたとき、着地したときに痛そうにしていませんか
・爪はのびていませんか
・爪はまいていませんか、ささっていませんか
・腰をふってあるいていませんか
・肉球や足先をなめていませんか
・脱毛はありませんか
・指先ははれていませんか
・肢にしこりはできていませんか
・膝の裏にしこりはありませんか
実は忘れがちな爪切り。屋外飼育の子でも爪切りは必要になります。『狼爪』ってご存知ですか。前後についていることがあります。人間でいうと親指にあたる部分です。この爪は地面に擦れることがないので知らないうちにのびていて、巻き爪になり肢にささったり、ひっかけて爪がとれるという外傷につながることがあります。
小型犬や柴犬に多い病気ですが、膝関節の靱帯がゆるく膝のお皿がはずれてしまう『膝蓋骨脱臼』がおきることがあります。キャンと鳴いて片足をあげたり、ケンケンして歩く、時間とともに治ってしまうというのが特徴です。この病気には4段階のグレードがあり、ひどさによっては手術適応になることもあります。また膝蓋骨脱臼をおこす子では、膝の中の靭帯をきってしまうこともあります。その場合は肢を地面につくことができなくなり、手術が必要になることがあります。
膝の裏には『膝窩リンパ節』があります。正常ですとやわらい大豆大(体格によっても異なりますが)の大きさです。これが腫れてくる場合、感染症や『リンパ腫』という血液のがんの可能性があります。リンパ腫の場合は、下顎など他にもリンパ節が腫れることがあります。肢の痛みや腫れは骨の感染症や骨折、骨のがんなどさまざまな病気が考えられます。多くの場合はレントゲン検査が必要になります。骨だけでなく神経が原因で症状がでることもあります。異常がありましたら早めの受診をおすすめいたします。

さて次回のおうちでできる健康チェック~パート4は「症状」です。見た目ではなく、おしっこの回数が増えたり、うんちの回数が増えたりなど症状に着目します!!
更新をお待ちくださいね♪