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ぬくもり動物日記

気になる!犬の花粉症!!

へっくしゅん!!!!

こんにちは、まいたけです。

毎日コロナに花粉に大変ですよね。

マスクが不足していて花粉症には本当につらい世の中になっていますね…

さて、今日は人間を苦しめている花粉症が犬にもあるのか!ということに触れたいと思います。

咳をする人を気にする人のイラスト

人で花粉症ときくとぱっと浮かぶ症状は、くしゃみ・鼻水・目のかゆみや目やに、咳などではないでしょうか。

結論からいうと、犬にはこのような花粉症の症状はあまりありません。

では花粉症はないのか?というと、花粉症はあります。

花粉症とは、さまざまな花粉に対しての過剰な免疫反応…アレルギー反応がおこることをいいますよね!

犬ではアトピー素因をもつ場合はこの花粉症があてはまることがあります。

つまりある花粉に対してアレルギー反応をおこすことがあるのです。

しかし、症状としては「かゆみ」が主になります。

かゆみによって、皮膚が赤くなったり、毛がぬけてしまったりということがみられます。

くしゃみや涙目、目やにはでることもありますが、決して多くない症状なのです。

アトピー素因とは、ダニなど環境のアレルゲンに対して反応しやすい体質ということ。

食物アレルギーとはまた別の病気になりますし、すべてのわんちゃんがアトピー素因をもつわけではありません。また、アトピー素因をもっていても、花粉には全く反応しないこともありますし、検査で陰性になることもあります。

…え?検査??

はい、犬猫の世界にも人のようにアレルギー検査があります。ご興味がある方は獣医に相談してみてくださいね!花粉など季節性のものは、症状がでている時期に行わないと偽陰性がでることもあるので注意が必要です。

犬猫にも食物をふくめると、さまざまなアレルギーがありますが、症状はやはり皮膚にでることが大半です。

 

花粉症のみなさん、あともう少し!春先のこのシーズンがんばってのりこえましょう!!

へっくしゅん!!

…ぼくのくしゃみはホコリが鼻にはいったようです…

さっき、いたずらしに入った物置が原因かな…自業自得ですね。。。

ぬくもり動物日記

当院における新型コロナウイルス感染防止対策について

コロナウイルスの感染拡大にともないまして、当院でも感染防止対策を行っております。飼い主の皆様にはご不便をおかけいたしますが、皆様の不安を少しでも払拭できるよう努力してまいりますので、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

①待合室における感染防止のため、極力車内で待っていただけるようお願いいたします。順番がきましたらスタッフより携帯電話にご連絡いたしますので、あらかじめ番号を受付にお申し出ください。

 

②接触感染防止のためこまめな手洗い・消毒をお願いいたします。当院で使用している消毒液は中性電解水です。

 

中性電解水とは…

薬剤を使用せず、電気・水道水・食塩水よりつくられた消毒液です。除菌有効成分は次亜塩素酸です。皮膚刺激性はなく、食品や手指、口腔内、動物にも安全に使用可能です。細菌・真菌はもちろんウイルスにも効果を示します。残留性はほとんどなく、反応後は食塩水にもどります。有機物があると反応してしまうため、汚れは落とした状態でご使用ください。密閉・常温で3か月保存できます。

※当院でも3月限定で中性電解水を無料配布をしておりますので、500mLペットボトルをご持参ください。来院される場合は12:00~16;00にお願いいたします。手術対応により待っていただく場合もございますのであらかじめご了承ください。

 

③スタッフのマスク着用、徹底した手洗いうがいを行っています。

 

④空気清浄機の使用、換気を行っています。

 

⑤ドアノブ等不特定多数の方が触れる場所の消毒を行っています。

 

 

皆様が安心してご来院できますよう努力してまいります。今後ともぬくもり動物医療センターをよろしくお願いいたします。

ぬくもり動物日記

新型コロナウイルスの犬への感染について~新情報~

新型コロナウイルスの犬への感染事例につきまして新たな情報および見解が日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)より発表されました(3月5日)

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これまでの情報ならびに獣医学の常識から,犬には人間のコロナウイルスは感染しないだろうと考えて情報を発信して参りましたが,どうやらわれわれ獣医界の知らないことが起こったようです.

2月下旬に香港の60歳の女性で新型コロナウイルス感染が確認され,その人が飼育する老齢のポメラニアンの鼻と口の材料に新型コロナウイルス感染の弱い陽性反応がみられました.これがウイルスの付着によるものか,感染なのかを調べるため,その後のウイルスの存在を追跡したところ,複数回の弱陽性反応が出たことから,香港漁農自然護理署(AFCD)は犬が「低レベルの感染」をしていると結論しました.同時にこの所見は大学や国際獣疫事務局(OIE)の専門家たちによっても確認され,「人間から動物への感染例の可能性が高い」とされました.

この犬は新型コロナウイルス感染の症状を全く見せていないといわれていますが,香港政府が先月28日に出した新型コロナウイルスに感染したペットを14日間隔離する措置を受けています.香港では,別の感染患者の犬も1頭隔離されており,現在は陰性となりましたが,隔離は続けられているそうです.香港政府は「現時点でペットがウイルスを媒介するというデータはない」と強調しています.そして,動物が感染源になるといった過剰な心配を抱かないように呼びかけています.

以上が朝日新聞デジタルおよびAFPが報じたニュースの抜粋です.犬が感染する可能性は極めて低いといったわれわれの考えは間違っていたことがわかりましたので,ここに正しい情報をお知らせしました.それではわが国の犬においてどのような対応ができるのかを以下にまとめます.

  1. 犬における感染
    犬は家の中で隔離してください.幸いに犬が健康を害することはないようなので,隔離しておけば自然に感染はなくなるものと思われます.症状がなければ動物病院でできることもありません.また,人間のコロナウイルス感染者を受け入れることができるような病院に相当する動物病院の体制は整っていません.感染した人間が軽症で家にいるならご自分で犬の世話をしてください.感染した人間が入院する際には,犬をどうするかについては,医師ならびに保健所の指示を仰いでください.
  2. 人間が感染して家庭に犬がいる場合
    これまでの香港の2頭だけの経験では,感染であっても低レベルであり,犬には症状は出ないようです.しかし,生きたウイルスが少量ながら一定期間そこに存在するということで,注意は必要です.一方,わが国では動物に対して人間のコロナウイルスのPCR検査を行う体制は全く整っていませんので,検査を行うかどうかについては保健所の判断と思われます.動物病院に来院されても国立感染症研究所から出されている感染管理ガイドラインに沿った対応はできません.
  3. ふつうの家庭犬は
    外出を避ける,外に出るのも家の周りだけにする,人混みには連れて行かない,他の犬との接触を避けるためドッグランも利用しないことで,自宅にいるのが最も安全と思われます.犬にはコロナウイルスが入ったワクチンもありますが,これは犬の消化器コロナウイルスのワクチンで,人間のコロナウイルスに対しては効きません.
  4. 猫はどうする
    猫にも感染のリスクはあると考えて,外に出さず,家の中においてください.猫のコロナウイルスには,多くの猫が持っている病原性のほぼない猫腸コロナウイルスと,それが突然変異してごく少数の猫に病原性を示す猫伝染性腹膜炎ウイルスがありますが,これらは人間のコロナウイルスとは異なり,猫ではワクチンはありません.猫に人間のコロナウイルスが感染するかどうかについては,SARSコロナウイルス大量を実験的に気管内に接種して感染が起こることが示されていますが,これはあくまでも自然界では起こりえないような実験的な条件であり,その場合も重大な病気は起こらず,すぐに感染から回復するとされています.したがって犬同様に対応してください.
  5. 最後に
    今回の事例では,犬は善意の第三者であり,たまたまウイルスをもらってしまったと考えられ,どうして犬に感染が起こったのかについては,老齢の犬であったからなのか,それとも犬はすべてそうなのかはまだ例数が少ないためわかりません.しかし,中国のように多くの感染患者がいる場所でも,犬から病気をもらったというような状況は報告されていません.犬は大切な家族の一員です.決して犬を悪者にしたり,飼育を放棄したりしないよう,そして過剰に恐れることなく,ふつうに対応してください.

【文責】
日本臨床獣医学フォーラム会長 石田卓夫
(獣医師,農学博士,日本獣医病理学専門家協会会員)

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ここにもありますが、まだまだわからないことが多く、他国からの報告もありません。本当にまれな事例であることも考えられますので、どうか過剰に恐れず冷静な対応を心がけていただければと思います。

犬も猫も決して悪者ではありません。飼育放棄はあってはなりません。大切な家族です。人混みを避けたり、外出をひかえたり、飼い主の手洗いやうがい、わんちゃんたちのシャンプーなど家族みんなで適切な範囲でコロナの予防を心がけていきましょう。

また新たな情報が追加されましたら、発信していきます。