ぬくもり通信2019.6.5
FIV~猫免疫不全ウイルス~
こんにちは、おなじみのまいたけです。
今日は、猫ちゃんの感染症『FIV(猫免疫不全ウイルス)』についてのお話です。
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うちの子、お外にいっちゃうのよね…
口内炎がひどいなぁ…
猫風邪が治らない…繰り返してしまう…
そんなことはありませんか。
もしかしたらFIVに感染している…なんてことがあるかもしれません。
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猫免疫不全ウイルス(FIV)は、
レトロウイルスという種類のウイルスが原因になります。
感染経路としては、
喧嘩による咬傷、唾液を中心とした濃厚接触、
お母さんからの垂直感染などがあります。
感染すると、
急性期:発熱、リンパ節の腫れ
無症候キャリア期:免疫が成立します
持続性全身性リンパ節症期:全身性のリンパ節の腫れ(発症しないこともあります)
AIDS関連症候群期:口内炎や歯肉炎、風邪様症状、皮膚病など
AIDS期:日和感染、貧血、がん
このように徐々に進行し、様々な感染症にかかりやすくなります。
その他に徘徊など行動がおかしくなったり、腎臓に障害をおこすこともあります。
有効な治療はなく、基本的には対症療法になっていきます。
しかし、AIDS期まで進行してしまった子は、
なかなか救うことが難しくなっていきます。
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FIVはお外の猫ちゃんからもらうことが多いので
お外へいく子の場合は
感染している可能性が高くなります。
FIVは血液検査で感染の有無を調べることができます。
1~2ヶ月以内の感染となると陰性になることがありますので、2ヶ月くらいあけて再検査をすることがあります。
さらに子猫の場合は、お母さんからもらった免疫の可能性もあるので、およそ半年齢での検査をおすすめします。
もし、検査で陰性であることがわかれば
FIV感染を防ぐワクチンがあります。

初回の年は、
約1ヶ月間隔で、合計3回打つ必要がありますが、
最初の年をがんばれば
それ以降は1年に1回のワクチンになります。
当院では、
3種混合ワクチン、5種混合ワクチンがありますが、FIVワクチンは混合ワクチンに含まれていません。
そのため、FIVワクチンは
混合ワクチンとは別に打つ必要があります。
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お外に興味をもっている、
お外によくでてしまう、
子猫をひろった、
そんな方は是非ご相談ください🙆
私たちの行動で、
猫ちゃんを感染症から救うことができます😺😺
もう少し詳しくききたい方も
どうぞお気軽にお問い合わせください😊
ぬくもり通信2019.5.29
身近にたくさん!マダニに注意!
こんにちは、まいたけです。
猛暑日が続いて
ぼくたちにはとても過ごしにくくなりました。
みなさんも熱中症には
気をつけてくださいね😭
さて、今回はマダニのお話です。
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血を吸わないときは数ミリ程度の大きさですが、
血を吸うと何倍にもなるマダニ。
草むらなどにひそんでいて
人や動物が発する熱や二酸化炭素をめがけて
近づいてきます。
マダニは、頭を皮膚につっこみ
セメント物質を含む唾液を分泌して
自分が簡単には抜けないようにしっかりと頭を固定して、血を吸います。
その際に、様々なウイルスや寄生虫など
動物にうつしてしまいます。
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お外から帰ってきた猫ちゃん、
目の下にダニがついてしまいました。

わんちゃんだけじゃなく、
マダニはもちろん猫ちゃんにもくっつきます。
血を吸って大きくなってしまいました。

マダニを見つけたら
ご自身でとり除かずに病院にきてください。
マダニは頭をしっかりと固定しているため、
胴体部分をもって引き抜いてしまうと
頭部が動物の体に残ってしまう可能性が高くなります。
その部位が腫れたり、感染をおこすことがありますので、病院での処置を行いましょう。
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マダニの予防・駆虫の方法は
お薬によって行います。
マダニ忌避効果はありませんが、
寄生してしまったマダニを速やかに駆除し
おとしてくれます。
わんちゃんの場合は、
フィラリア薬と一緒になっている食べるお薬、ノミ・マダニを予防する食べるお薬、滴下するお薬があります。
猫ちゃんの場合は、
滴下するお薬があります。
この地域は、マダニもたくさんいますので
積極的な予防をおすすめします。
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関西地方では、マダニが媒介するSFTSが問題になっており、猫の感染もみられています。
千葉県ではまだ報告がありませんが、
警戒が必要です。
うちの子…
口臭が気になる
よだれが多い
口まわり、前肢がよだれで汚れる
いつも口をくちゃくちゃしている
最近食欲がおちてきた…
そんなことはありませんか?
実は猫の口内炎の症状なんです。
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お久しぶりです。
まいたけです。
今日はみんなが悩んでいる
「猫の口内炎」についてです。
猫ちゃんの口内炎は
様々な原因でなるんです!
ウイルス感染や腎臓病などなど
根本的な治療が難しいこともしばしば…。
炎症や痛みをとるお薬、抗生物質を使って
症状が落ち着いたと思ったら
また再発!!というのは
実はよくあることなんです。
お口をあけると舌がただれていたり、

歯のまわりが真っ赤になっていたり、

血がにじんでいることもあります。

普段はなかなか見せてくれないお口の中ですが
実はこれほどただれていることもあります。
注射やのみぐすりで対症療法を行うこともありますが
血液検査などを行い、全身状態に異常が認められない場合は、「全臼歯抜歯」を行うこともあります。
100%治るわけではありませんが、多くの子たちで改善が認められています。
写真の子は、今では盗み食いをするほど
食欲があがったそう✨
口臭も全く気にならなくなったそうです😄。
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うちの子、口臭が気になる…
最近食欲も落ちてきたかも…
よだれに血がまじることがある……
お口が心配な方は
一度ご相談ください😊
ぼくも、あんまり好きじゃないけど、
歯磨きを定期的にしています!
みんなも歯は大切にしてください😊