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ぬくもり動物日記

実は多い猫のフィラリア感染!?~予防が大事!

こんにちは!まいたけです!!

雨が続きますね…。。。

晴れ間がとても貴重になってきました…お洗濯が部屋干しになって大変です。

気温差が大きくて、ぼくは下痢をしてしまいました。

みなさんも気をつけてくださいね!

 

さて!今日のテーマは「猫のフィラリア症」です。

 

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フィラリアはみなさんご存知でしょうか。

犬の心臓に寄生することで有名な寄生虫です。

蚊に吸血されることで、皮膚から体内に侵入します。

皮下組織や筋肉を移動しながら成長し、最終的に血管内に侵入、

心臓や肺動脈に住み着きます。

本来は犬の寄生虫ですが、実は猫にも感染をしているんです。

蚊にさされることで体内に侵入しているのは、犬も猫も同じです。

犬と異なるのは、成虫まで成長できるかどうかということです。

先ほども述べましたが、本来は犬の寄生虫ですので、猫が感染した場合は、

仔虫たちは成虫になれずに免疫でやっつけられてしまうことが多いのです。

しかし、免疫機構をたくみにすり抜けて成虫になることも確認されています。

 

都内で調べた結果によると、猫白血病ウイルスに対しての感染よりも

フィラリアにかかっている、かかったことがある猫ちゃんが多いとのことでした。

抗体がある(フィラリアにかかったことがある)猫ちゃんの頭数を調べると、

10頭に1頭の割合で、マンション10階に住む猫ちゃんにも感染していたのです。

もちろんお外にでたことがない室内飼育の猫にも感染報告があります。

 

千葉県香取市ではフィラリア症例はまだまだ多く、ひと夏予防を忘れてしまうと

フィラリアにかかってしまう子がでているのが現状です。

都内では予防意識が高まり、

あまりフィラリア症例に出会う機会はなくなってきていますが、

千葉県ではまだ多くの地域でフィラリア陽性の子に出会います。

猫ちゃんに関しても、リスクは都内よりも高い可能性があります。

実際に匝瑳市で猫ちゃんのフィラリア症が確認されているんです。

 

成虫が犬と同様に心臓や肺動脈に寄生してしまった場合は

犬より心臓が小さな猫は症状がでやすいとも言われています。

また、仔虫自体も悪さをすることがあり、免疫でやっつけられた仔虫に反応し

呼吸器症状をメインに症状がでることがあります。

 

こんな症状……ありませんか??

咳がでる・呼吸がはやい・呼吸が苦しそう・口をあけて呼吸をする・吐く

 

そして何より、猫ちゃんの場合、経過がはやく、

急に食べなくなったり、元気がなくなり

突然死や2~3日で亡くなることが多く、診断・治療が難しい病気です。

 

診断では血液検査やレントゲン検査、心臓超音波検査を実施しますが、

検査で偽陰性がでることが多いのです。

そのため検査を何回か実施しする必要がでてくる場合があります。

 

治療に関しても特効薬というものはなく

ステロイド剤を使って炎症を抑えるかたちになります。

寄生数が多く心不全のようなかたちになっている場合は

手術で摘出することもありますが、やはりリスクが伴います。

 

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そこで重要なのは、

猫ちゃんもフィラリアをいかに予防するかということです!!!

 

現在、当院ではノミ・マダニの予防に加えてフィラリアも同時に予防できる

スポットオン製剤(首筋に垂らすタイプ)を使用し、すすめています。

1ヶ月に1回滴下するだけで、ノミ、マダニ、フィラリアが予防できますので、

外とおうちを行き来する猫が多いこの地域では特におすすめしています。

もちろん、蚊は室内にも容易に侵入しますので、

完全室内飼育の猫ちゃんでも予防は必要になります。

 

猫ちゃんの飼育頭数が増えてきていますが、予防意識はまだあまり高くありません。

わんちゃんでは、

ワクチンやフィラリア予防など、感染症に関して意識が高まっており、

飼い主さんも知識としてもっていらっしゃる方が多くなりました。

猫ちゃんに関しても同様で、

ワクチン接種や、ノミ、マダニ、フィラリアといった寄生虫疾患の予防が必要ですが、

まだまだ病気のことを知らない方もいらっしゃいます。

わからないことがあれば、ぜひお問合せください!!

大事な猫ちゃんを感染症から守り、元気に長生きを目指しましょう☻

 

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